自酔論

お酒と雑記

【梅田】本とん平

 

ご飯(食べ物)を胃に入れるのが嫌になった時期があった。きっかけは大学時代、一緒に演劇をやっていたイケメンが放った「お前トドみたいやな。」という発言。これは私の人生の中で他人に言われた衝撃な言葉ベスト3に入る。

(ちなみに3位はスナックで働いていた時、クソ客に言われた「お前その顔どうにかならんのか。」と、2位は初対面の人に「あなたとは話す価値が無い。」と、1位は先ほどのトド発言)

 

とまあ、大体容姿や性格?のことを罵倒されるというものが多いわけだが(ちなみに2位の初対面のやつはなぜか翌日電話してきて何事も無かったかのようにされ、こっちから縁を切ってやった。)友人曰く、私は何を言われてもヘラヘラと受け流してくれそうだから調子に乗って何の気も無しにそう発言するんだよとのことだ。わしゃ菩薩か。

 

そんなわけで、別にそいつのことが好きだったからとかではないが、まあまあなショックを受け、痩せることを決意した。取り急ぎ、食べる量を減らし、ジュース、お菓子、炭水化物、脂ものを控えた。お酒も焼酎の水割りのみ。そして当時劇団をやっていたこともあり、徹底的に筋トレをし、畳みかけるように真夏に教習にも通っていたのであれよあれよと体重が落ちた。問題はここから。「痩せたね。」と言われることに快感を覚えだした私は、100キロカロリー以上のものを食べなくなり、みんなで飲み会に行っても烏龍茶と枝豆と豆腐だけを食べ、さらに回転寿司などに行こうものならネタだけ食べ、シャリは劇団一細い女の子にあげるなどしていた。所謂拒食症状態になっており、食べ過ぎた日は罪悪感で嘔吐。さらに体重が増えていようものなら下剤を使って意地でも数字を減らそうとしていた。

 

そんな私を徐々におかしいと思い始めた友達に止められ、やっと痩せようとすることを止めた。

 

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梅田のど真ん中。曽根崎心中で有名なお初天神通り。岐阜県民のくせに粉もの大好き粉人間な妹が突如「とん平焼きが食べたい。」と言い出したので良さげなところを調べてあげた。わしゃ菩薩か。

 

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何度もお初天神は来たことはあったが、あえてこの店を認識したのは初めてだった。そして何度も繰り返すが私は入りにくそうな扉が大好きである。

 

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席は20も無いくらいのカウンターのみのお店。メニューはとん平(豚か牛)、お好み焼き、焼きそば、そして明らかに3を4に無理やり書き換えている餃子。飲み物の値段は未だによく知らない。(ので、ガバガバ飲んでいたらたまに目玉が飛び出る金額になっていることがある。)

 

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そしてこいつが通称「悪魔のレモンチューハイ」。中身はただの氷結なのだが、これを飲み続けて記憶を保っていられたことが無いので、妹との間ではそう呼んでいる。本当に怖い。けど飲む。

 

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先ほどのメニューには無いが、常連メニューとしてベーコンとキャベツをごま油と醤油で炒めたもの。めちゃくちゃに美味しいのでお酒が進む。悪魔のレモンチューハイと一緒に食べようもんならもう気分はゴートゥーヘブン。

 

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そして餃子。のタレが美味しいのでぜひ一度食べてみてほしい。ちなみに餃子は作るのが面倒らしいので、たまにあるけどめんどくさい時は断るらしい。断られたらめんどくさいんだなあと思いましょう。

 

ちなみに私はこの店ではほぼお酒とキャベツと餃子しか頂かない。なんちゅう客や。

 

てなわけで、立派にリバウンドし、体はトドに戻った。いやトドの時よりは減っていると思いたい。せめてマナティくらい。今ではまともにご飯を食べられるようになったが、そりゃ女なのであの時の体重に戻りたいと思うときはたまにあるが、あの時の焦燥感とか虚無感とか罪悪感とかは永遠に闇にステイしていてほしい。倒れない程度のカロリーだけ摂取しておけばええやろと思っていた私だが、このお店で知り合った人が何人もいて、何人も友達を連れてきて、その友達がまた友達を連れてきて、一緒に食事をするということが今ではとても大事に思えるし、楽しく思う。

 

ただ、何回も行っているのに今日まで書けなかったので、悪魔のレモンチューハイには本当に気を付けなければと心底思ったのであった。

 

 

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本とん平

 〒530-0057 大阪府大阪市北区曾根崎2丁目13-19

☎06-6311-2395

【営業時間】月~木 17:00~23:30くらいまで

土日 12時くらいから23:30くらいまで ※不確か

【定休日】火曜日とたまにイレギュラー