自酔論

お酒と雑記

【梅田】いっしん

母親曰く、私は“どうも変な子”だったらしい。妹が産まれる前は当然一人なわけだが、甘えることもせず、一人で黙々と遊ぶような子で、どちらかと言えば母の方が寂しがったくらいだと聞いた。特に裕福でも貧乏でもなく、特殊な家庭に産まれたわけではなかった。かなりしいて言えば、家系に教職の人が多かったくらい。以下、母親から聞いたエピソードである。

 

地下鉄サリン事件のニュースを見て画用紙にその時の様子を描く。

サリン=毒のイメージで、紫の煙のようなものが画用紙いっぱいに描かれていたようだ。怖いわ。)

・幼稚園の時、昼休みでみんなが校庭で元気に駆け回っている中、ベランダで一人佇む私。声をかける先生。「わたしくも(雲)とともだちなの。」と私。怖いわ。

・祖母宅にて、祖母の化粧品を棚から全て引っ張り出し、家の前に広げ勝手に売り出す。

・喫煙者の曾祖母(当時90歳くらい)の頭をガラス製の灰皿で殴打。

・デパートで迷子になり、一人で迷子センターに行き「母親が迷子です。」と言い放つ。

 

とまあ、他にも色々あるが自分でも引いたエピソードが以上である。怖いわ。そんなこんなで親や親戚一同からも“変わった子”という認識で育てられた私。三つ子の魂百までとはよく言うが、自分でも「別に変わってないのに。」という思いと「私は変人でいなければいけない。」という思いのジレンマは続いている。

 

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みんな大好きお初天神(偏見)の露天神社内にそのお店はある。梅田のど真ん中にあるということもあり、平日でもちらほら参拝客の姿が見える。

 

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神社の中を進むと、来ました私の大好物。路地裏。裏なんば、裏お初天神なんて目ではない。これぞ路地裏。

 

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老舗のお店や、新しくできたようなカジュアルなバルが軒を連ねる中にひっそりと佇むお店。「いっしん」という立ち飲み屋さん。暇なときに「梅田 路地裏 酒」で検索しまくったら出てきたお店である。

 

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10人以上入ったらパンパンのカウンターのみのお店。チューハイジョッキが一杯300円である。(私はビールが飲めないのでビールの値段は失念した。)新鮮な刺身や天ぷら、焼き物が美味しいのだが、この付き出しだけで胃がノミの私は大満足である。ちなみに付き出し料は無い。なんてこった。ちなみに日本酒も安い。というか全体的に安い。

店主は大の阪神ファンで、焼酎が入っている樽?には阪神のロゴが描いてある。そんなに口数が多い方でもないので特に話題が無いと黙々とお酒を飲んでいる(私が)。

 

先ほど、自分でも「別に変わってないのに。」という思いと「私は変人でいなければいけない。」という思いのジレンマは続いている、と記したが、そういう前者の認識があるからこそ今こうして色々なお店に行けているわけで、このブログが始められているわけで、そういった点に関しては悪くはないなとも最近思い始めている。

 

そう思いながら今日も「路地裏 酒」とググるのであった。

 

 

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いっしん(壱信)

大阪府大阪市北区曽根崎2-5-37

☎06-6362-9222

【営業時間】17:00~22:00

【定休日】日曜日・祝日