自酔論

お酒と雑記

【千船】大笑

 

 

2023年になってしまった。
母になって早半年が経った。相変わらず飲みには出ているものの、何分朝起きたらすぐ夜が来るような生活なので写真だけが溜まり、記事にはできないでいた。
まぁ、寝る前に歯磨きをしながらぼやあっと考えていることを取り留めもなく書いているだけなのだが。

昨年は、友人の一人が亡くなった。私は出産を終えて、地元に居たので通夜には行けず、ただぼーっとその友人のことを考えながら我が子に乳をあげていた。
誰かが亡くなるたびに谷川史子さんの作中に出てくる「最後って通り過ぎてからわかるのね。ああ、あの瞬間がそのひとに触れた最後だったんだなあって後で思い知るのね」というセリフを思い出す。
あの友人と最後に会ったのはいつだっただろうか。なんて話しただろうか。
なんせまだ墓参りにも行けていないので、ひょっとしてまだ生きているのではないかと思いながら日々を過ごしている。

 

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前回書いた飲み屋の近くにある居酒屋「大笑」。

 


お店は奥行きがあり、テーブルが数席。カウンターは結構詰め詰めで4人ほど座れる。それがまたこじんまりして良い。大将のお兄さんはキムタクを500倍お喋りにした感じの面白い人(褒めてる)で、彼のお母さんと一緒にお店を営んでいる。



まあとりあえず、プレーン酎ハイで一杯。
思えばTwinSと同様、妊娠・出産で1年ほどお店に来れておらずだったので大笑の大将(笑うところ)に報告や世間話をしつつぐびぐび。よう喋る。


お料理は全体的にリーズナブルなのだが


めちゃくちゃ量が多い。突き出しのもずくですら多い。2品と酎ハイだけでテーブルきちきちやがな。ビュッフェの配置やん。(もずく食べさしかい)
隣のお兄さんは刺身盛り合わせかローストビーフかなんかを食べていたがそれだけでテーブルがいっぱいだった。絶対カウンターの設計ミスっている。それくらいたくさん出てくる。お腹はパンパンである。

この日はカウンターもテーブルも満席で、鍋をつついていた若いお兄ちゃんに、同じく鍋をつついていたおばちゃん二人が話しかけていた。こういう光景を見ると、関西やなぁと感じる。

よう喋るキムタク大将は忙しそうにしていたので、お腹パンパンになったところでご馳走様。次はいつ来れるやら。

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いざ子どもを産むと、死ぬのが怖くなった。
旦那と「まぁいつ死んでも良いように悔いの無い生き方しようね」なんて言ってたけど、今は考えるだけで動悸がする。
本能がそうさせるのだろうか。母性なのだろうか。どっちもか。

いかんせん急な訃報だったので、未だに頭と心が追い付いていないところがある。マイケルジャクソンみたいな。実は生きてるんじゃないか説みたいな。
目の当たりにしたら、本当なんだなぁって感じちゃうので、このまま私の中では“実は生きている”ってことにしとこうかな。

今日も慌ただしく一日が終わる。酒を飲んだって飲まなくたって一日って終わるんだね、とよくわからないことを考えながら眠りにつく。

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居酒屋 大笑

大阪府大阪市西淀川区大和田3丁目9-14
☎ 06-6475-6100
【営業時間】17:00~24:00
【定休日】日曜日